
ころはのうつわ講座
やわらかな色合いと、どこか懐かしさを感じる表情が魅力のやきもの「精せっ器」をご紹介します。
こんにちは。“ころは”店主です。
美濃地方で採れる黄土を活用して生まれたやきものに、「精せっ器(せいせっき)」があります。
昭和初期頃に技術は完成しましたが、その手間と技術の高さから一時は製造が途絶えてしまいました。
それでもなお、この技法を受け継ぎ、今の時代へとつないでいる作り手たちがいます。
今回は、そんな精せっ器の歴史と魅力についてご紹介します。
精せっ器は、やわらかな色合いと、日常で使いやすい実用性をあわせ持つやきものです。

精せっ器の誕生は昭和初期、岐阜県の美濃地方で採れる黄土を活用しようと開発されたことに始まります。
当時は白い磁器が主流でしたが、この黄土も器に適した性質を持っており、それを活かす研究が進められました。
やがて白い化粧土を掛けることで、やわらかく温かみのある風合いが生まれ、独自のやきものとして完成していきます。
しかし大量生産の時代の中で、その手間の多さから次第に姿を消してしまいました。

精せっ器の魅力は、やわらかな絵付けと色の重なりにあります。
化粧土や彩色によって、まるで絵画のような奥行きが生まれています。
細かな点描や立体感のある表現など、小さな部分にも丁寧な手仕事が感じられます。
どこか懐かしく、あたたかさを感じる表情。
それが精せっ器の大きな魅力です。

一度途絶えた精せっ器の技術は、その後、多くの人の努力によって再び受け継がれることとなりました。
技術講習や研究を通して、作り手たちの手により復活し、現在へとつながっています。
たとえば、精せっ器の継承に取り組む陶芸家・曽根洋司さんの作品も、その流れの中にあります。
やわらかな淡黄色の素地に白い化粧土を掛け、加飾彩色によって文様を施す。
この令和の時代にも、確かにその技法は受け継がれています。
ふくべ窯さんもまた、この魅力に惹かれ、精せっ器の制作を続けている作り手の一つです。

精せっ器は、陶器と磁器の中間の性質を持つやきものです。
吸水率が低く、磁器のように扱うことができるため、日常使いにも適しています。
温かみと扱いやすさを兼ね備えた、暮らしに取り入れやすいうつわです。
精せっ器は、美濃地方の土から生まれた、やわらかな表情と実用性をあわせ持つやきものです。
一度は途絶えた技術も、今の時代にしっかりと受け継がれています。
どこか懐かしく、それでいて新しい。
そんな魅力を、ぜひ日々の暮らしの中で感じてみてください。
| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | |||
| 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
| 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
| 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
| 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | |||||
| 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
| 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
| 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
| 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
| 31 |
◆ 臨時休業
4/10(金)、5/1(金)
● 動物たちと小さいうつわ展
2026.4.11 sat – 4.26 sun
※月火定休(4/13・14は営業)
● CRMCS.groove / KEIGOYOSHIDA POPUP
2026.4.25 sat – 5.31 sun
● 松本克也 × 水谷ちえみ 二人展
2026.5.2 sat – 5.17 sun
※月火定休(5/4・5は営業)