
ころは −うつわと道具と喫茶室− は、明治時代に建てられた、築150年ほどの古民家を活かした うつわと喫茶のお店です。
兵庫県三木市の静かな里山にあり、昔ながらの暮らしの面影が残る建物の中で、 うつわとお茶、穏やかな時間をお楽しみいただけます。
この建物は、昔の農家に多く見られる「田の字型」の間取り。
四つの部屋が田の字のように並ぶ、日本の住まいならではの工夫が詰まった古民家です。
このページの内容
・田の字型の古民家で営む、うつわと喫茶の店
・古い建具や道具を生かした店づくり
・昭和に建てられた「離れ」というもうひとつの空間
・渡り廊下を歩きながら感じる、光と風と静けさ

「田の字型」とは、室町時代の広間型から発展したと言われる、四つの部屋を組み合わせた間取りのこと。
襖や障子で部屋を仕切り、暮らしに合わせて空間を柔らかく使い分けていた、 日本ならではの住まいの知恵が息づいています。
ころはの母屋では、その田の字型の間取りを活かしながら、うつわと喫茶の空間をつくっています。
畳の部屋に並ぶ作家もののうつわ、庭へと続く縁側、やわらかな光が差し込む窓――。
どこか懐かしくて、ほっとできる空気の中で、ゆっくりとお過ごしいただけます。

ころはでは、昔ながらの良さをできるだけそのままに残しながら、今の暮らしに合わせた店づくりをしています。
障子の紙を抜いて間仕切りとして使ったり、蔵から出てきた古い箪笥や道具たちを什器として再び活躍させたりと、 「あるものを大切に使う」という考え方を大切にしています。

どこか懐かしくて、肩の力がふっと抜けるような空間で、うつわとお茶と静かな時間を楽しんでいただけたら嬉しいです。

母屋は明治の時代に建てられたものですが、その奥、渡り廊下の先にある 「離れ」は、昭和に入ってから建てられた建物です。

年月でいえば、母屋よりも新しい建物かもしれません。
けれど、この離れが、とても「いい」のです。
母屋とは少し違った空気感がありながらも、どこか素朴で落ち着く雰囲気をまとっています。

母屋から続く静かな渡り廊下を、一歩、また一歩と進むたびに、空気が少しずつ変わっていくのがわかります。
やわらかな木漏れ日が差し込む廊下を抜けると、ふわりと風が抜ける、開放的でどこか落ち着く空間が広がります。

鳥の声に耳を傾けたり、ただ何もせずに季節の光や風を感じたり。
そんな何気ない時間が、心をすっとほどいてくれるような気がします。

ころはにお越しの際は、ぜひその道のりそのものも楽しんでみてください。
渡り廊下をそっと歩きながら、“離れ”が持つ静けさとぬくもりを感じていただけたら嬉しいです。

きっとそこには、日々の慌ただしさを忘れてしまうような、やさしい時間が待っているはずです。
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